蹴り技で威力を伸ばすには、地面をしっかり蹴る、腰の回転を足に伝える、
重心を安定させる、または、足を鍛えて硬度を増すなどなど様々な手段があります。
これらの方法は、威力やスピードを上げるのに重要な要素ですが、
基本的には、自主練習でも磨くことが出来るポイントです。
しかし、自主練習では磨きにくく、かつ、
蹴り技の威力を上げるのにおいて、極めて重要な要素に、
「
相手に対する蹴りの当て方」があります。
「当て方」と言っても、それほど難しいものではなく、
たった一つのポイントを意識するだけで、蹴りの威力が跳ね上がります。
それは…
相手を貫通・両断するイメージで蹴る…これだけです。
蹴り技でフォームが綺麗なのに、イマイチ威力が出ない原因は、
相手の表面部分しか蹴っておらず、内面までダメージが伝わっていないケースが多いです。
実際、筋肉や脂肪の厚い相手だと、いくら素早く体の表面を蹴っても、
大したダメージにならず、最悪の場合弾き飛ばされることすらあります。
特に護身術系の場合は、相手の方がガタイが良いことを想定しているので、
蹴り技をするなら、体格の不利を覆すためにも、
相手の内臓・脳までダメージを伝えねばなりません。
そこで、前蹴りやサイドキックのような直線系なら、
相手の背中まで足が貫通するイメージで。
廻し蹴りや、掛け蹴りのような回転系なら、
相手の体を両断するイメージで蹴り技を放ちましょう。
参考画像:前蹴りの場合。このイメージができていると、自然と蹴り込める形ができるので、
内面までダメージを通せます。また、クッションができるので、膝も傷めにくくなります。

イメージ通り蹴ることに慣れて実践出来るようになると、
蹴り技のフォームや腰の回転、引き足、そして、
足の高度を鍛える鍛錬といった、他のポイントがさらに活きてきます。
イメージの問題ではありますが、
蹴りの威力を底上げするには不可避の要素なので、
威力不足にお悩みでしたら、一回意識してみると良いかと思います。
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